チャンピックス処方再開のお知らせ
当院では、禁煙外来で「チャンピックス(バレニクリン)」の処方を再開しました。
- タバコを美味しく感じにくくする
チャンピックスは、脳の「ニコチン受容体」に部分的に結合します。これにより、喫煙による快感を弱め、タバコを吸っても「美味しい」と感じにくくなります。
- 禁煙中のイライラや欲求をやわらげる
同時に、チャンピックスは受容体を軽く刺激して少量のドーパミンを放出させます。そのため、禁煙時に起こりやすい「イライラ」「強い喫煙欲求」をやわらげ、禁煙を続けやすくします。
- 禁煙成功率を高める
国内外の臨床研究で、チャンピックスを用いた禁煙治療は成功率が高いことが示されています。医師のサポートと併用することで、より安心して禁煙に取り組めます。
「禁煙したいけど不安…」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。
11月16日日曜日 倉敷市休日当番のため診療します。診療時間 9時‐12時30分 13時‐17時です。
11月16日日曜日 倉敷市休日当番のため診療します。診療時間 9時‐12時30分 13時‐17時です。
2025年10月 院長コラム 若年性認知症について
認知症の中では、アルツハイマー病によるアルツハイマー型認知症が患者の過半数以上を占めています。
その中で、18歳以上65歳未満で発症する認知症を『若年性認知症』と呼ばれ、発症はまれです。
行政レベルでも、65歳未満の発症者を若年性認知症と表記しています。
基礎疾患としては、脳血管性認知症(脳梗塞、脳出血、慢性硬膜下血腫等により生じる認知症)、アルツハイマー病、頭部外傷後遺症、前頭側頭葉変性症(大脳の前頭葉と側頭葉の神経細胞の変性等が生じる認知症)、アルコール性認知症、レビー小体型認知症の順となっています。
若年性認知症の初期症状は、もの忘れ、行動の変化、性格の変化、言語障害です。
記憶障害のほかに意欲も低下してきます。
若年性認知症の人は、認知機能が低下しても身体能力が高い人が多い一方、症状の進行が速く、重症化しやすいとされています。
症状には個人差がありますが、早期に適切な治療を始めれば、進行を遅らせる事が出来る場合もあり、症状に家族や周囲の人が気づいたら、早い時期に外来を受診する事をお勧めします。
肺炎球菌ワクチン キャップバックス 当院で接種可能です。
肺炎球菌ワクチン キャップバックス は 2025年10月に発売された新しいワクチンです。
従来のニューモバックスと比較し、
1、1回の接種でOK(追加接種は不要)
2、侵襲性肺炎球菌感染症(致死率のきわめて高い肺炎球菌)に対して効果が期待できる
特に1回で接種が完結できるため、以前のように5年おきに接種する必要性がなくなります。費用的にもコストパフォーマンスがよいものになっています。
肺炎は日本人の死因第5位であり、その約95%が65歳以上の高齢者です。キャップバックスは高齢者や基礎疾患を持つ方の重症肺炎の予防に特に有効とされています。
以前 ニューモバックスを打っている場合は、1年を経過したら接種可能です。
是非ご検討ください
マスクの着用に関して、政府の方針として2023年3月13日以降は個人の判断に委ねることになっておりますが医療機関を受診する際には引き続き不織布マスクの着用を推奨しております。
当院では、受診される全員にマスク着用をお願いしております。規制緩和以降、マスクなしで来院される方が増えてきており、無料配布を継続することが難しくなりました。
2025年10月よりマスクの配布を有料(1枚20円)とさせて頂きます。
院内感染防止対策の観点から皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
当院では、アレルギー科を標榜していることもあり、蕁麻疹に悩んで受診される患者様も多くいます。
症状は一過性ですが、1時間から数時間で消えるものや消退を繰り返しながら一日中続くものもあります。
蕁麻疹は、突然赤み(紅斑)や皮膚がふくらむ病気で、いつの間にか消えるのですが、別の場所に現れてはまた消えることを繰り返すのが特徴です。
症状が現れてから4週以内に軽快する蕁麻疹を急性蕁麻疹、それ以上持続する場合を慢性蕁麻疹といいます。
蕁麻疹は主にヒスタミンという物質により、赤み、ふくらみ、痒みが起こります。
細菌やウイルスなどの感染、疲労、ストレス、薬剤、食べ物、運動等様々な刺激が原因となり、その人の過敏体質や体の状態とが組み合わさって症状が起こると考えられています。
治療は、原因・悪化因子の除去・回避とヒスタミンの働きを抑える抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬)や漢方を中心とした薬物療法ですが、特定の食べ物等、蕁麻疹の起こる原因が分かっていれば、出来るだけ避けること、それに加えて、日常生活での疲労やストレスをためないことです。
10月1日より インフルエンザ・コロナワクチン 接種開始します。
10月1日より インフルエンザワクチン・コロナワクチン接種を開始します。web予約(9月24日より開始)が便利ですが、予約がなくても当日接種可能です。
※取り扱いコロナワクチンに関して
今年度は2種類のご用意がございます。
・従来から数多く接種されてきた ファイザー:コミナティ
・2024年発売 不活化ワクチン 武田薬品:ヌバキソビット
不活化ワクチンのため従来のワクチンより副反応が少ないのがメリットです。
高齢者においては副反応の発熱でも調子を崩す可能性があります。ご検討ください。
子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種期間が延長のお知らせ
2026年9月末までに接種を開始すれば、公費で接種が可能です。
対象 : 平成9年度生まれ~平成19年度生まれの女性
HPVワクチンは子宮頸がんの原因となるHPV感染を予防するためのワクチンです。
最新の知見に基づき、HPVワクチンの安全性が確認され、接種による有効性が副反応のリスクを上回るとされています。
投与希望の場合は電話での事前予約をお願い致します。
片頭痛でロキソニンやトリプタンといった頭痛薬が手放せない方、日常生活に不安を感じている方。
アジョビという皮下注射製剤を使用することで、脳で発生する痛み物質を抑え込み、痛みを発生しにくくする効果があります。
お気軽にお問い合わせください。
肥満治療皮下注射のウゴービの処方を開始しました。
2024年に30年ぶりとなる肥満薬が発売されました。
この注射は、食欲をコントロールし太りにくい体へ改善し満腹感をキープし食欲を自然に抑える作用があります。
痩せたい方。また、血圧が上がっててきた・いびきが気になる・膝や腰が痛い等の症状が体重増加につれ悪化してきた方。
減量したら症状が軽くなるかもしれません。
まずは効果が見込めるかカウンセリングを行います。
注射をする場合は、打ち方指導を行いますのでご安心ください。
(初回は院内で看護師とともに実施します。)
お気軽にご相談ください。
当院にはご高齢の患者様も多数来院されますが、皆様が心配されるのが骨粗鬆症です。
骨粗鬆症は、骨の強度が低下してもろくなり、骨折しやすくなる病気です。
立ち上がる時や重いものを持つと、背中や腰が痛む。背中や腰が曲がってきた。身長が縮んできた。このような訴えがある場合、骨粗鬆症を疑います。
骨の強度が低下する主な要因としては、主に女性ホルモンであるエストロゲンの欠乏、加齢、運動不足などの生活習慣が考えられます。
骨粗鬆症は、骨の強度が低下することで引き起こされ、骨の強度に関しては、70%が骨密度、残りの30%は骨質に影響されるといわれています。
骨粗鬆症の予防には、バランスのよい食事と適度な運動が効果的です。
食事では、牛乳などに多く含まれるカルシウムや魚に豊富に含まれるビタミンD、納豆や海藻などに含まれるビタミンK、そのほかリンやマグネシウムなどを積極的に取るとよいでしょう。適量のタンパク質も大切です。
当院では骨粗鬆症の検査結果が当日わかる装置を導入しています。
予約は不要ですので、気になれば気軽に受診、相談して下さい。
エアコンのきいた部屋と外との気温差の激しい季節になりました。
疲れやだるさを抱えていませんか。
暑くなってくると食事も乱れがちになります。
疲れやだるさの主な原因は、体や頭を動かすのに必要なエネルギーやビタミン類が不足している事が考えられます。
①しっかり朝食を摂りましょう。1日を元気に過ごすうえで、1日3食しっかり摂れていないとエネルギー不足になります。とくに朝食の量が足りていない方が多いので、炭水化物(ご飯、パン、麺)+タンパク質(肉、魚、大豆、卵)の組み合わせで摂ってみて下さい。
②良質なたんぱく質+ビタミンで免疫力の高い体作りをしましょう。疲れや睡眠不足が続いているなか、エアコンの効いた部屋にいると、ウイルスに感染して風邪をひきやすくなります。免疫に働くビタミンを食事にプラスしてみて下さい。
③スタミナ不足、夏バテにはビタミンB群を摂取しましょう。エネルギー源として必要不可欠な糖質ですが、食事が糖質のみに偏りビタミンB群がとれていないと、糖質をエネルギーに変えることができず、エネルギー不足(夏バテ)を引き起こすので注意しましょう。
今年も熱中症に注意が必要な季節がやってきました。
気象情報などで熱中症注意報とともに、適切な室温管理と水分摂取が呼びかけられています。
高温環境下では、汗の量が多くなり体から蒸発していく水分量も多くなり、体の水分が足りない状態になる、いわゆる「脱水」がおこります。
脱水状態が続くと尿が濃く少なくなり、腎臓、尿管、膀胱、尿道といった尿路に尿中の成分が結晶化して育ち、結石が生じてきます。
これを「尿路結石」といいます。
尿路結石の症状は血尿と激しい痛みです。
初期治療は、まずは痛みに対する処置と結石の除去です。
尿路結石は再発が多いため、根本治療と共に食生活等の改善も必要となります。
バランスの良い食事を心がけ、シュウ酸、プリン体、塩分のとりすぎに注意して下さい。
シュウ酸は、ほうれん草・玉露・抹茶等に多く含まれます。
ほうれん草は、ゆでこぼしによりシュウ酸を減らすことが出来ます。
プリン体を多く含む食品は肉類(内臓)・干物・アルコール(特にビール)になります。
尿を薄めるためにも意識して多めの水分摂取を心がけてみてはいかがでしょうか。
7月1日から
以前のクリニックの横(同敷地内)で診療を行います。
入り口および駐車場は変わりません。
皆様には大変ご迷惑をおかけいたします。
大変申し訳ございませんが、ご理解の程よろしくお願い致します。
2025年6月末日で院内処方を終了いたします。
7月以降は処方箋を発行いたしますのでご理解の程よろしくお願いいたします。
帯状疱疹ワクチン 6月末より倉敷市から補助が開始されます
帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルスが再活性化することで発症し、強い痛みを伴うことがある疾患です。特に50歳以上の方は発症リスクが高く、場合によっては長期間続く神経痛(帯状疱疹後神経痛)に悩まされることもあります。
ワクチンのメリット
- 高い予防効果:帯状疱疹の発症を防ぐ効果が90%以上と非常に高い。
- 長期的な免疫:従来のワクチンよりも持続的な免疫が期待できる。
- 帯状疱疹後神経痛の予防:発症後の慢性的な痛みを防ぐ効果も認められている。一度発症した後の再発予防も可能。
帯状疱疹ワクチンは2種類あります。
当院では、予防効果の高い シングリックス を採用しております。
帯状疱疹は予防できる病気です。
国の補助対象となり、倉敷市も 2024年6月末より対象者には順次ハガキが届きます。
この機会にぜひ、シングリックスの接種を検討してみてください。
糖尿病外来再開および院長・副院長の外来日変更のお知らせ
糖尿病外来ですが、8月より順次再開いたします。
火曜 午前
木曜 午前
当分の間、上記診療時間での対応とさせていただきます。
また、再開にあたり
火曜午前 院長 友紀恵医師(副院長休診)
木曜午前 副院長 友紀恵医師(院長休診)
へ変更となります。
ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。
私たちは近くを見たり、遠くを見たりするときは目の水晶体の厚みを調節して自然にピントを合わせています。
調整する時間が長引くと、目が疲れる、ぼやける、充血するなどの症状が現れ、頭痛、肩こり、イライラ、吐き気などの全身症状が現れる場合もあります。
このように、心身に様々な影響を及ぼす、体の不調をきたすのが眼精疲労です。
目頭や目尻、眉毛などの眼の周囲には、指で押すと心地よい痛みのあるツボが集まっています。
そのツボを指で押して刺激すると眼の症状が和らぎ、眼の調節力も回復します。
また、入浴中などに、お湯で温めたタオルを眼の上に5分程乗せ、次に冷水に浸したタオルを同様に5分程乗せるなどして眼の筋肉を刺激すると効果的です。
予防するには仕事や勉強などの合間に遠くの物を見て目の緊張を和らげ、定期的に検眼して適切な眼鏡をかけるなどの必要があります。
目を休ませたり眼鏡を変えても眼精疲労がよくならない時は重大な病気が隠れている事がありますので、遠慮なく相談して下さい。
春の日差しを感じる季節、外に出歩きやすい気候となってきました。
そんな折に体の痛みで出歩く気力が削がれてしまうなんてことはありませんか?
痛みの中でも皆さんがよく痛みを感じる場所といえば、腰や頭などが多いかと思います。
痛みにはほとんどの場合、要因となることがあるはずです。
まずは生活習慣や環境を変えてみることも一つの手です。
長時間同じ姿勢でいると、特定の筋肉に負担がかかります。
定期的に姿勢を変えて、筋肉の疲労を軽減しましょう。
目安としては1時間に1回程度、5分ほど休憩やストレッチを行ったりすることで、筋肉の緊張を和らげられます。
疼痛性障害など心理的、精神的な負荷により痛みを感じやすくなってしまうこともあります。
休みや娯楽の時間は適度に作るようにしましょう。
入浴などは痛みの要因にもなりやすい血行の悪さも改善でき、心もリフレッシュできるのでおススメです。
このように自宅でも対処可能な痛みもありますが、すぐに医療機関へ行った方が良い痛みもありますので、まずは自己判断せずに当院へ相談して下さい。
朝夕はまだ冷え込みますが、日差しは春めいてまいりました。
皆さんは、いびきがうるさいと言われたことはありませんか?
寝ている時は誰でもある程度は呼吸が止まるわけですが、10秒以上呼吸が止まると無呼吸と定義され、一晩に数回なら問題ありませんが、30回を超えるか、1時間に5回以上になると睡眠時無呼吸症候群といえます。
症状としては、睡眠中に何度も呼吸が止まり、ぐっすり眠ることができなくなり、起床時の頭痛、日中に強い眠気がさすことが多く、肥満の人や男性に多い病気ですが、最近では、女性にも増えてきています。
治療は、生活習慣の改善が第一です。
軽症の人は、体重の減量や節酒だけでかなりよくなります。
治療として、多く使われているのは、経鼻的持続陽圧呼吸療法装置です。
一定の圧力をかけた空気を鼻マスクから送り込み、気道を広げるわけです。
症状の強い人ほど効果が出るようです。
マスクができない人は、マウスピースを使います。
当院でも睡眠時無呼吸症候群の検査を行っています。
気になっている方は、遠慮なく相談して下さい。
オンライン資格認証・医療DX推進に関して
オンライン資格確認を導入し、患者さまの利便性向上を図るとともに、電子資格確認を活用して取得した診療情報を診察室で閲覧および活用できる環境を整えています。電子カルテ情報(受診歴・薬歴・特定検診など)を得ることで医療の質をさらに高める取り組みを行っています。また、安全で効率的な医療提供を実現するため、電子処方箋の仕組みを導入しました(今後電子カルテ業者や院外薬局と連携し運用を開始していきます)。こうした取り組みにより、患者様に安心かつ信頼される医療提供を目指しています。
医療情報取得に関して
マイナ保険証の利用や問診票等を通じて患者様の診療情報を取得・活用することにより、質の高い医療の提供に努めている医療機関です。正確な情報を取得点活用するために利用いたします。
外来後発医薬品使用体制に関して
後発医薬品(ジェネリック医薬品:先発医薬品と同じ成分を含み、同じ効果が期待できる医薬品)の使用に積極的に取り組んでおり、医薬品の供給が不足した場合に、医薬品の代替品の提供や用量・投与日数などの処方変更に関して適切な対応を行います。
一般名処方に関して
後発医薬品の使用促進を図るとともに、医薬品の安定供給に向けた取り組み等を実施しております。後発医薬品のある医薬品について、特定の医薬品名を指定するのではなく、薬剤の成分をもとにした一般名処方を行う場合があります。
一般名処方によって特定の医薬品の供給が不足した場合であっても、患者様に必要な医薬品が提供しやすくなります。
地域包括診療 機能強化に関して
地域の包括的な支援・サービスを提供できる「かかりつけ医」として、貢献したいと考えています。
具体的には、病気の治療に加えて、他院の薬剤状況の把握・予防接種・健康診断の結果に関する相談や専門の医療機関への紹介を行います。地域包括診療を行う場合に限り訪問診療や往診等(24時間)に対応いたします。
子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種期間が延長のお知らせ
2025年3月末までに接種を開始すれば、公費で接種が可能です。
対象 : 平成9年度生まれ~平成19年度生まれの女性
HPVワクチンは子宮頸がんの原因となるHPV感染を予防するためのワクチンです。
最新の知見に基づき、HPVワクチンの安全性が確認され、接種による有効性が副反応のリスクを上回るとされています。
投与希望の場合は電話での事前予約をお願い致します。
花粉症
抗アレルギー薬を内服しても効果が弱かったり、眠くなったりしていませんか?
ヒスタグロビン注射をご存じでしょうか?
普段内服されている花粉症の薬と併用が可能な注射です。
<ヒスタグロビンの効果>
アレルギー症状の緩和:ヒスタグロビンは、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンの放出を抑え、ヒスタミンに対する抵抗力を与えることで、くしゃみ、鼻水、痒み、浮腫などの症状を緩和します。また、好酸球の浸潤を抑え、アレルギー症状の悪化や慢性化を抑えます。
アレルギー体質の改善:ヒスタグロビンは、特定のアレルギー原因物質に対して感受性を低下させる「特異的減感作療法」(例:スギ花粉に対する免疫舌下療法)とは異なり、アレルギーの原因に関係なく、アレルギー体質そのものを改善する効果が期待できます。
<投与方法>
成人では週1回の頻度で注射を行い、これを3週間続けます。これを1クールとし、3週間の間に3回投与します。十分な効果が得られなかった場合には、さらに1クールの注射を行います。
<値段>
保険適用が可能です。
初診料: 約1,200円~1,500円(3割負担の場合)
再診料: 約600円~700円(3割負担の場合)
渡辺友紀恵医師 3月1日より産休に入ります。
糖尿病外来につきましては、産休中は他医師にて対応させていただきます。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、ご理解の程よろしくお願い致します。
今回は、動脈硬化についてお話します。
動脈硬化は年をとれば程度の差はあれ誰にでも起こりますが、糖尿病は動脈硬化のリスクを高める疾患の一つです。
動脈硬化とは、動脈の壁が厚くなり、固くなることで、血管が詰まりやすくなった状態をいいます。
その他に動脈硬化のリスクを高める疾患としては、脂質異常症、高血圧症、喫煙、肥満、運動不足などがあります。
動脈硬化が進行すると、脳卒中、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症などが起きる可能性があります。
糖尿病治療の基本は食事療法です。
適正なエネルギー量で、バランスの良い、規則正しい食事を摂取することが重要です。
糖尿病だからと言って食べてはいけないものはありませんが、ブドウ糖や果糖、ショ糖などの単糖類(ジュース、お菓子、果物)は、糖の吸収が早いため血糖値が上がりやすいため、注意が必要です。
また当院では、血液中に隠れている動脈硬化の原因物質の量を測定できる検査を行っています。
気になられている方は、当院までお気軽にご相談下さい。
2025年1月 院長コラム 寒暖差アレルギーについて
これから寒さが厳しくなる事があると思われますが、当院でもこの寒暖差に過敏に反応し、体調不良を訴える方が来院される患者さんが増える時期です。
この体調不良は、一般的には「寒暖差アレルギー」と呼ばれるもので、「鼻水、鼻づまり、くしゃみ、せき、食欲不振、不眠、イライラ、疲れやすい」などの症状が出ます。
花粉のようなアレルギーの源がないにも関わらず、アレルギーと同じような症状が出るのが特徴で、医学的には「血管運動性鼻炎」ともいいます。
漢方の視点で申し上げますと、「鼻水が出る=肺機能の低下」「抵抗力の弱さ=腎機能の低下」がその理由として考えられることから、これらを改善する処方をします。
例えば、皮膚や粘膜の防衛能力を強化する(体を温める機能を高める)には「小青竜湯」・「麻黄附子細辛湯」などの処方で対応します。
今年も、皆様のよき「かかりつけ医」として、地域医療に貢献いたします。
お気軽に受診・相談して下さい。
この度、当院では診療・待合スペース拡大に向けて改築工事を行うこととなりました。
工事期間中、駐車場入口や建物への入り方などが変更となることがございます。
皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
なお、診療は通常通りに行います。
●第1工期 について● 2025年2月中旬~6月末まで
現駐車場の一部区画と建物周辺において工事を行います。(詳細はPDFをご参照ください)
2024年12月 院長コラム マイコプラズマ肺炎について
マイコプラズマ肺炎が全国的に流行しています。
マイコプラズマ肺炎と風邪はどちらも呼吸器に影響を及ぼす病気ですが、原因や症状、治療法に大きな違いがあります。
風邪の主な症状は、鼻水、喉の痛み、くしゃみ、軽い咳などで、発熱はあっても軽度です。
マイコプラズマ肺炎は、初期症状は風邪と似ていますが、その後乾いた激しい咳が数週間続き、場合によっては高熱や胸の痛みを伴う事があり、重症化して入院治療が必要になる可能性もあります。
マイコプラズマ肺炎は飛沫感染や接触感染によって広がります。
2週間程度の潜伏期間があり、4~6週間の感染力を持ちます。
小児の感染が多く、そこから家族の大人へ感染するパターンがよく見られます。
感染予防には、マスクの着用、手洗い、咳エチケットが効果的です。
新型コロナウイルスほどの感染力は強くありませんので、風邪の予防策と基本は同じです。
今年のような流行期には早めの診断と治療が重要で、咳が長引く場合は、自己判断せず医療機関を受診するようにしましょう。
年末年始の休診は以下の通りです。
・12月28日(土) 通常通り診察
・12月29日(日)~1月3日(金) 休診
・ 1月 4日(土) 通常通り診察
いよいよ冬本番の寒さとなり冷えが気になる季節となってきましたが、夜間のトイレに行く回数が増え、十分な睡眠が取れない、日中の体調不良に繋がっているなどお困りの方も多いのではないでしょうか。
夜間頻尿は特に高齢者で多い傾向にあり、下部尿路症状の中でも生活の質を低くする症状の一つであると考えられています。
夜間頻尿の原因には様々なものがありますが、多尿、夜間多尿、膀胱蓄尿障害、睡眠障害に区別されます。
前立腺など下部尿路に異常がある場合は頻尿が昼間も存在することが多いです。
多尿、夜間多尿は生活指導で改善する場合と高血圧や糖尿病、睡眠時無呼吸症候群等がベースにある場合があります。
また下肢のむくみがある人は夜間に横になることで腎臓へ戻る水分が増加し、尿量が増えると考えられています。
睡眠障害についても排尿回数が多くて夜間に起きてしまう場合と睡眠が浅いせいで、起きた時に排尿に行っている場合があります。
まずはベースとなるご自身の生活習慣や内科疾患、睡眠障害などを見直してみることも有用です。
鉄は体内の酸素の運搬や貯蓄に強く関わる栄養素です。
鉄不足でまず思い浮かぶ症状は貧血でしょう。
健康診断などの血液検査で貧血ではないから鉄不足は無いだろうと考えてしまいがちですが、貧血でなくとも潜在的な鉄欠乏の方はおられます。
例えば、貧血治療経験のある女性が特にわけもなく気が滅入ってきたとします。
なぜ鉄が不足するとメンタルが不安定になるかというと、やる気を高めるノルアドレナリン・ドーパミン、興奮と抑制のバランスを調整するセロトニンといった脳内神経伝達物質が、タンパク質を原料として造られる際に鉄が必要だからです。
もし鉄欠乏が明らかとなった場合どう対応するべきでしょうか?
まず、鉄分豊富な食材を意識的に摂ります。
牛・豚・マグロ等の赤身肉やレバーに含まれる動物由来の「ヘム鉄」、小松菜・海苔・パセリといった植物系食材に含まれる「非ヘム鉄」、吸収がよいのは前者ですが、両方一緒に摂るのが効果的です。
医院からは鉄剤の飲み薬が処方されます。
むかつきや便秘などの副作用で苦手な方もおられますが、お気軽にご相談ください。
今年度の インフルエンザワクチン 開始いたしました。
ご希望の方はお申し出ください。予約は不要です。
接種券をお持ちの方は忘れずにご持参ください。
9月に入り、体育祭や文化祭等屋外でのイベントも多くなる季節ですが、まだまだ暑さは否めません。
熱中症予防は水分補給だけではなく「塩分補給」もポイントと言われていますが、市販されている塩は、塩化ナトリウムの含有量が90%以上のものが多く、他にカルシウム、マグネシウム、カリウム等が微量に含まれています。
これらは、「ミネラル」と呼ばれ、体内で合成することができないので、食事からとる必要があり、ビタミン同様に体に必要不可欠な栄養素になります。
しかし、多く摂りすぎると過剰症を引き起こし、ナトリウムの摂り過ぎは高血圧症など生活習慣病とも大きな関わりがあります。
ナトリウムの働きは、細胞外液の浸透圧の維持、筋肉や神経の興奮を抑えることです。
大量の汗をかいたり等で大量にナトリウムが排泄されると倦怠感や食欲低下となります。
しかし、日本人は食事から塩分を必要以上とっているので、普通の食事では不足することはありません。
過剰症では高血圧症以外にも、体のミネラルバランスが崩れむくみにもつながりますので、過剰摂取は注意が必要です。
お盆を過ぎても蒸し暑い日が続き、まだまだ冷房をかけたままの一日になりそうです。
「冷え」は冬に特有のものだと考えがちですが、近年、エアコンの普及や過度な冷房使用などにより、夏場でも冷えを感じる人が増えています。
漢方外来でも季節を問わず、また、年齢や性別を問わず冷えを訴える方は多くなっています。
漢方では「冷えは万病のもと」と言われるほど、冷えは様々な症状の原因やその悪化、慢性化の原因になると考えます。
実際に冷えを改善することで同時に頭痛、肩こり、腰痛、手足のしびれや痛み、月経不順、月経困難、便秘、下痢、頻尿、睡眠障害、倦怠感などのさまざまな症状が改善されることも多くみられます。
冷えに対しても、効果のある漢方薬を使うことはもちろん有効ですが、漢方では「養生」といって、日常生活上の注意も大切と考えます。
健康を維持・増進するために、また病気にかからないように、食事や運動など生活上の注意を守って過ごすことを漢方医学では養生といい、とても重要とされています。
冷えに対しても養生、日常生活の中のさまざまな要素を見直すことが大切です。
お盆休み(夏季休暇)のお知らせ
8月11日(日)~15日(木)までお盆休み(夏季休暇)とさせて頂きます。
蒸し暑い梅雨が明け、いよいよ夏本番です。
食欲が減りやすくなる為、そうめん・冷やし中華をはじめ、麺類の登場が増える季節です。
特に麺類を食べる時、食事バランスが崩れていませんか。
バランスの良い食事とは主食・主菜・副菜が揃っている食事ですが、特に【主菜】が抜けがちではありませんか?
【主菜】とは主にたんぱく質を含む食品、肉・魚・卵・大豆製品を使用した食材をさします。
たんぱく質は筋肉や臓器など体を構成する重要な成分です。
酵素・ホルモン・免疫抗体などの原料にもなり、栄養素の運搬にも関与しています。
人体は10万種類以上のたんぱく質で構成されています。
たんぱく質の摂取が不足すると、人体を構成するたんぱく質が分解され、体力や免疫力が低下します。
夏バテしないためには、火を使わずとも用意でき、たんぱく質を摂取できる食品が便利です。
豆腐(冷奴)・厚揚げ(トースターで焼く)・豆乳・出来あいの茶碗蒸し・魚の缶詰等、食欲が落ちて主菜が抜けがちな時、利用してみてはいかがでしょうか。
今年も既に半分が過ぎようとしています。
気温も徐々に暑くなり始め6月と言えば梅雨の時期です。
湿気が多い季節なので過ごしにくいと感じる方も多いと思います。
梅雨の時期は日によって、時には1日の中でも時間によって暑かったり、急に雨が降ったりするなど、気温、気圧、湿度の変化が大きい季節です。
これらの気象の変化が身体にストレスを与えているようです。
こうした環境が続くと自律神経が乱れ、手足が冷える、肩がこわばる、体にだるさを感じる、頭痛が起こるなど、身体に影響を与えることがあります。
気象の変化に負けない体づくりが健康維持の一つになります。
体調を崩しやすい梅雨の時期だからこそ、体調管理に気を配りませんか。
改めて「規則正しい生活」に目を向けてみましょう。
睡眠は充分でしょうか。
運動習慣は身についていますか?しっかり食事をとっていますか?ストレスの発散も必要です。
梅雨が明けると、暑い夏がきます。
暑さで体調を崩してしまう懸念もあるので、今から元気な体作りをして、夏に備えましょう。
当院は、院内感染防止対策として、必要に応じて次のような取り組みを行っています。
・感染管理者である医師が中心となり、従業員全員で院内感染対策を推進します。
・院内感染対策の基本的考え方や関連知識の習得を目的に、研修会を年2回実施します。
・感染性の高い疾患(インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症など)が疑われる場合は、一般診療の方と分けた診療スペースを確保して対応します。
・抗菌薬については厚生労働省のガイダンスに則り、適正に使用いたします。
・標準的感染予防策を踏まえた院内感染対策マニュアルを作成し、従業員全員がそれに沿って院内感染対策を推進していきます。
・感染対策に関して基幹病院と連携体制を構築し、定期的に必要な情報提供やアドバイスを受け、院内感染対策の向上に努めます。
・受診歴の有無にかかわらず発熱患者等の受け入れを行います。
5月、それぞれの新生活が始まり、怒涛の様な1か月が過ぎました。
しかし、ゴールデンウィークで休んだはずなのになんだか体が重い、気分が憂鬱、食欲がない、前向きな気持ちになれず学校や仕事になんとなく行きたくないという方はいませんでしょうか。
新しい環境で体験するストレスは、新入生や新入社員が成長するために必要な「肥料」のようなものですが、ストレスをため過ぎると、心身の不調をきたしてしまいます。ストレスが溜まりにくい考え方を身に着ける事も効果があります。
たとえば「~すべき」などの極端な思考は避けた方がいいでしょう。
自分ひとりで抱え込まず同僚や友人、家族の力も借りながら、ゆっくりとストレスを自らの力に変えていきましょう。
自己肯定感、自己重要感は人間の部分を支える重要な感覚です。
しかし、新しい環境では何かとうまくいかなかったり、叱られることが多くなったりして自信を失いがちです。
だからと言って自信を失う必要はないのです。
誰しも初めてのことをうまくできるはずがありません。
焦って自分を責める前に頑張っている自分を褒めてあげましょう。
新型タバコと言われるものは大きく分けて「電子タバコ」と「加熱式タバコ」の二つに分かれます。
健康への影響について日本呼吸器学会は、先ごろ新型タバコは「健康に悪影響がもたらされる」「受動吸引による健康被害が生じる」可能性があることを指摘し警鐘を鳴らしました。
いくつかの分析によれば加熱式タバコと従来の紙巻きタバコとを比べた結果、依存性の強いニコチンはほぼ同量含まれ、発がん性を含んだ有害化合物も数分の1に減ってはいるものの間違いなく含有されていることが明らかとなっています。
煙の周囲への影響についてはどうでしょうか。
確かに加熱式タバコは煙がほとんど出ず副流煙は存在しませんが、代わりに目に見えないエアロゾルが呼出されます。
分析の結果、このエアロゾルにも発がん性を含んだ有害化物が含まれる事が判っています。
巻きタバコから新型タバコに変えた方々の胸の内を考えてみると、タバコの有害性から逃れたい願望が見え、おそらく禁煙の入り口に立っておられるのだと思われます。
ぜひもう一歩踏み出し入り口の扉を開け、完全禁煙を目指していただけたらと願います。
当院では、禁煙外来を実施していますので、お気軽にお越し下さい。
当通所介護事業所における介護職員処遇改善・職場環境要件について
職場環境要件として、下記のとおり取り組んでおります。
◆入職促進に向けた取り組み
・他産業からの転職者、主婦層、中高年齢者等、経験者・有資格者等にこだわらない幅広い採用の仕組みの構築
◆資質の向上やキャリアアップに向けた支援
・働きながら介護福祉士取得を目指す者に対する実務者研修受講支援や、より専門性の高い介護技術を取得しようとするものに対する喀痰吸引、認知症ケア、サービス提供責任者研修、中堅職員に対するマネジメント研修の受講支援等
◆両立支援・多様な働き方の推進
・有給休暇が取得しやすい環境の整備
◆腰痛を含む心身の健康管理
・短時間勤務労働者等も受診可能な健康診断・ストレスチェックや、従業員のための休憩室の設置等健康管理対策の実施
◆生産性向上のための業務改善の取組
・業務手順書の作成や、記録・報告様式の工夫等による情報共有や、作業負担の軽減
◆やりがい・働きがいの醸成
・ミーティング等による職場内コミュニケーションの円滑化による個々の介護職員の気づきを踏まえた勤務環境やケア内容の改善
ノロウイルスはヒトの小腸の粘膜で増殖するウイルスです。
感染経路には、カキを含む二枚貝の関与が指摘されています。
原因としては、水やノロウイルスに汚染された食品、特にカキを含む二枚貝が多く報告されています。
また、感染した人の便や吐物に接触したりすることにより二次感染を起こすことがあります。
潜伏期間は24~48時間で、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱が主症状です。
通常3日以内で回復します。
ノロウイルス特有の治療薬はないので予防が大切です。
発症しても風邪のような症状で済む人もいます。
治療の基本となるのは対症療法で、脱水症状を防ぐために十分な水分補給を行い、栄養を取りながら安静を保ちます。
予防策としては、カキなどの二枚貝は中心部まで十分に加熱してから食べましょう。
85℃~90℃で90秒間以上の加熱によりウイルスは感染力を失うとされています。
湯通し程度の不十分な加熱ではウイルスの感染力は失われません。
また、生鮮食品(野菜、果物など)は十分に洗浄しましょう。
トイレの後、調理をする際、食事の前にはしっかり手を洗いましょう。
今回は亜鉛がテーマです。
亜鉛は人体にとって重要な微量ミネラルであり、骨、筋肉、肝臓、腎臓など全身に分布し生体内の300以上の酵素反応に関与していますので、亜鉛不足による症状は実に多彩です。
症状には「皮膚炎、口内炎、脱毛症、食欲低下、易感染症、味覚障害、貧血、不妊症」などが挙げられます。
蚊に刺された跡がいつまでも残ったり、化膿しやすい時は亜鉛不足を疑う必要があります。
易感染症はウイルスを退治するTリンパ球の機能低下が原因ですので、やけに風邪をひきやすい場合は一度亜鉛不足をチェックすると良いでしょう。
また、脳の働きにも重要な役割を果たしており、記憶を司る脳の海馬には亜鉛が多く存在するので亜鉛不足は記憶低下につながります。
また「やる気ホルモン」と呼ばれる脳内ドーパミンの合成が減るためうつの原因にもなります。
亜鉛不足にならない為の食材での補充は牡蠣、牛肉、豚肉のレバー、卵等が推奨されます。
亜鉛不足に陥らぬよう十分な注意が必要です。
冬季は空気が乾燥しています。
空気が乾燥すると鼻や喉の粘膜も乾燥して弱くなり、ウイルスなどに感染しやすくなります。
このため冬季に加湿器を使われる御家庭も多いかと思います。
しかし、加湿器は衛生的に正しく使用しないと肺炎の原因になる事があるので注意が必要です。
加湿器を衛生的に正しく使用していないと加湿器の水がカビや細菌、微生物などで汚染され、それらが空気中に拡散されます。
それを何度も吸い込み、それらに対して肺がアレルギー反応を起こすことで発症するのが加湿器肺炎です。
咳、発熱、呼吸困難などが主な症状です。通常の細菌性肺炎と似ているため、すぐに診断するのが難しく、病院で処方された抗生剤で治療しても改善しない、加湿器を使用している自宅にいると症状が悪化する、などのエピソードが加湿器肺炎を疑うきっかけになります。
軽い加湿器肺炎の場合には加湿器の使用をやめるだけで自然に良くなります。
加湿器の水がカビや細菌などで汚染されないように毎日加湿器の水を取り替えましょう。
また、定期的な加湿器内部の掃除などできちんとメンテナンスしましょう。
2023年12月 院長コラム インフルエンザについて
朝晩に真冬の到来を告げる様な寒さを感じるようになりました。
岡山県では「インフルエンザ警報」を発令し注意喚起を促しています。
体調管理に注意し、感染予防に努めましょう。
発熱等の症状が出た場合は早めに医療機関を受診して下さい。
通常、感染すると数日間の潜伏期間の後、寒気がして、38~39度を超える高熱や頭痛、筋肉痛、関節痛がおこります。
治療としては、皆さんもよくご存じのイナビルやタミフル等を投与します。
これらはウイルスの増殖を阻止する効果がありますが、体内に残存しているウイルスへの生体防御反応を活かして治療の効果を上げたい場合には、漢方薬を併用することもあります。
例えば、乾いた咳には麦門冬湯や清肺湯を用いますし、喉の痛みには葛根湯を使用する場合があります。
インフルエンザは、潜伏期間があるため、検査で結果が陽性にならなくても、急に高熱になって症状が出る場合があります。
特に高齢者の場合、高熱で体力を奪われ、生命を奪いかねない状況に陥る可能性があります。
重症者リスクが高い方はワクチン接種も検討しましょう。
頭痛をきたす病気にはどのようなものがあり、それらの症状にはどのような特徴があるかを知ることで、過度な不安を避けられるかもしれません。
くも膜下出血、脳出血など、突然の痛み、今までに経験したことのない激しい痛みであり、加えて意識が朦朧としている、言葉がうまく出なくなったなどの症状を伴っている場合は要注意です。
いわゆる風邪と呼ばれる状態でも頭痛を伴うことはよくありますがほとんどが数日もすれば軽快するものです。
ただし、細菌性髄膜炎は注意が必要です。
嘔吐を繰り返す、意識が朦朧としている、首を前に曲げることが困難、頭を左右に振ると痛みが増強するなどがあります。
次に頭痛をきたす病気で最も多いのは緊張型頭痛といわれています。
緊張型頭痛は肩や首の筋肉のコリが原因となる頭痛で、痛み方はズキズキではなく、頭を両側から締め付けられる感じの痛みです。
普段から比較的頭痛はよくあるという方でも、いつもの頭痛と違っておかしいと感じるようでしたら、安易に痛み止めだけで様子をみるのではなく医療機関への受診をお勧めします。
10月になると「秋晴れ」というように過ごしやすい天候が多い為、散歩がしやすい季節だと思います。
散歩に行く際に「歩数」は気にしたことはありますか?
日常生活での活動量が多い方や運動をよくされる方は、病気の罹患率や寝たきり、死亡率が低いことが知られています。
また、海外の研究では歩数が1000歩増えるとウエスト周囲径は10%減少するといわれ、ダイエットやメタボ予防にも効果的であることが分かっています。
運動するときに心がけることとして【何とか会話ができる程度】での負荷量が強すぎず無理のない範囲で実施するようにしましょう。
そして、朝にウォーキングする方が多いかもしれませんが、1番良い時間帯は夕方の16~18時の体温が1番上昇する時間です。
朝は水分が足りてなくそのまま運動するのは脱水症になる危険性が高く脳卒中や心疾患を発症する可能性も出てくるため注意しましょう。
また、朝に運動する方はしっかり水分を摂り、準備運動を行ってから家を出るようにしましょう。
貧血の原因で多いもので一つはヘモグロビンを作る原料となる“鉄分”の不足で「鉄欠乏性貧血」と呼ばれるものです。
子供の成長期や妊娠時等の鉄需要増大に追い付かず鉄不足、ダイエット・偏食による鉄摂取不足がイメージしやすいと思いますが、慢性的な出血が原因であることも多く、注意が必要です。
例えば、胃潰瘍や胃がん・大腸がん・大腸ポリープなどの消化管出血、女性ですと子宮筋腫や子宮内膜症、子宮がんなどによる月経過多や不正性器出血です。
これらの場合は頑張ってレバーを食べたり、少量の鉄分を含むサプリメントだけではよくならず、貧血が進行する場合があります。
従って、原因の除去と医療用の鉄剤の服用が必要となります。
もう一つは、慢性疾患に伴う貧血です。
慢性の炎症性疾患、なかでも慢性感染症や関節リウマチ、腎疾患、悪性腫瘍、さらに腎不全や肝障害に伴う貧血があります。
この2つで貧血の大半を占めます。
貧血でお困りの方、また症状が無くても健康診断などで貧血を指摘された方は、隠れた重大な病気を見逃さない為にも、早めに受診するようにして下さい。
下肢静脈瘤とは、読んで字のごとく、“下肢”(足)、特にふくらはぎの、“静脈”(血管)に、“瘤”
(訓読みすると「コブ」)が出来る病気です。
重力に逆らいながら心臓へと血液を送っている静脈には、逆流を防ぐための弁が付いています。
この弁が何らかの負担により働きが悪くなり、血液が逆流し静脈にたまることによって起きま
す。
成人の約10人に1人、患者数は1,000万人以上がかかっているとされる非常に身近な病気です。
下肢静脈瘤で最も多い症状は、ふくらはぎの血管がモコモコッとコブのように膨らんだり、足
の細い血管が増え蜘蛛の巣のようになるというものです。
また、放置して進行が進んでしまうと、皮膚がカチカチに固まったり、さらには皮膚がはがれ
潰瘍を起こしてしまうこともあります。
マッサージ等行ってもなかなか改善しないむくみやだるさがあったり、これらの症状が強い場
合は下肢静脈瘤を疑い、一度診察を受けられることをお勧めします。
皆さんは体力が落ちたと感じることはありませんか?
体力とは【行動体力】と【防衛体力】の二つに大別されます。
【行動体力】とは筋力・持久力(スタミナ)等身体的体力のこと。
【防衛体力】とは病気に対する免疫力、気温や環境の変化に応じて身体を調整する力、
不安や緊張に対する抵抗力であり、目に見えにくい能力とされています。
また、持久力、筋力が高い人ほど、心臓病をはじめとする様々な疾患にかかりにくいというこ
とを証明する多くのデータも出ています。
身体の著しい衰えは行動への制限だけでなく病気への発症率を高めたり、精神的ストレスへの
影響も大きく、それらが日常生活の質にまで影響をもたらします。
体力が一度落ちると回復には多大なる時間を要します。
年齢を重ねればただでさえ落ちていく体力は、向上を目指すのは容易ではありません。
普段から少しの努力で身体を動かすこと=まずは現状を維持することが大事になってきます。
どんなことでも、いつもより意識を高く持ち体を動かしてみる。
まずはここから始めてみてはいかがでしょうか。
2023年6月 院長コラム 自律神経について(その2)
今回は先月に引き続き、リラクセーション技法の中で最も手軽にできる呼吸法をご紹介します。
静かな環境の中で行います。落ち着く音楽をかけながら行っても構いません。
ベルトや眼鏡など、身体を締め付ける物をはずします。
しっかり椅子に座って背もたれに背中をつけ、楽な姿勢をとります。
あるいは、横になってもいいでしょう。
① 呼吸に意識を向け、1~2回の深呼吸の後に、口からゆっくり息を吐きます。
② 鼻からゆっくりと息を吸って下さい。お腹に風船を膨らませるつもりで大きく息を吸います。
③ 息を吸ったら、ちょっと息を止めます。
④ 口から細く長くゆっくりと息を吐きます。お腹をくぼませながら息を残らず吐き出します。
⑤ ②~④を数回繰り返します。
無理はしないように、特に呼吸器系の病気がある方は注意して下さい。
新年度が始まり1ヶ月が経過しましたが、今までとは違った環境下で緊張や不安を抱きながら
日々を過ごし、お疲れの方も多いのではないでしょうか。
人間には内臓や代謝などの機能を調整している自律神経があります。自律神経は交感神経と
副交感神経に分けられます。
交感神経が優位になる状態は「闘争か逃避」反応といって、例えばたとえば森の中で熊と鉢合
わせした時の反応です。
心拍数は増加し、血圧は上昇して筋肉が硬くなり、この場をどう切り抜けるかを考えるでしょ
う。
一方、副交感神経が優位になる状態は、心身がゆるんで、夜眠りにつく時の感じです。
この2つの神経が必要に応じて切り替わることによって、バランスを保っています。
しかし、緊張や不安が非常に強かったり長引いたりすると、バランスが崩れて眠れなくなった
り体調を崩したりします。
緊張や不安をもたらす原因のすべてを取り除くことは難しいかもしれませんが、自分自身で心
身のバランスをコントロールすることはできます。
次回、最も手軽にできるものとして呼吸法によるリラクセーションの方法についてご紹介しま
す。
桜の咲いた時期があっという間に終わり、暖かい日が続くようになりました。
当院にはご高齢の患者さんも多数来院されますが、皆様が心配されるのが骨粗鬆症(こつ
そしょうしょう)です。
・立ち上がる時や重い物を持つと、背中や腰が痛む。
・背中や腰が曲がってきた。
・身長が縮んできた。
このような訴えがある場合、骨粗鬆症を疑います。「鬆」は、松の葉が重なり、向こうが
透けて見えるさまから来ている言葉で、骨粗鬆症とは骨が透けてスカスカになる病気です。
骨粗鬆症を発症すると、転倒・転落による骨折をしやすくなり、「寝たきり」ひいては
「認知症」の原因になります。
特に女性の方は、60歳を超えると発症する確率が高くなります。
当院では、骨粗鬆症の検査結果が当日わかる装置を導入しています。
骨粗鬆症の注射及び内服治療も行っています。
予約は不要ですので、気になれば気軽に受診、相談して下さい。
2023年3月 院長コラム 現代人のマグネシウム不足について
寒さが和らぎ、少しずつ暖かい日が増えてきましたが、体調はいかがでしょうか。
今回は現代人のマグネシウム不足についてお話します。
昔も今も多い「脚のこむら返り」現象の多くはマグネシウム不足による筋肉の過収縮が原因と
考えられています。
現代的要因としてアルコール摂取量の増加や炎症性腸疾患の増加、さらには利尿剤や胃酸抑制
剤の多用に伴うマグネシウム減少も指摘されています。
こういったマグネシウム不足の背景に伴って日本人の体調がおかしくなり始めたとする見解が
あります。
高血圧や糖尿病が激増し、花粉症やアトピー性皮膚炎といった現代的疾患の増加がそれに当た
ります。
マグネシウム摂取を増やすためには、時に玄米食や五穀米を食べるのもよいでしょう。
いわゆる「まごわやさしい<豆・ゴマ・わかめ・野菜・魚・椎茸・イモ>」を重視し、食卓で
使う塩は、ラベルにマグネシウム含有量が多めに記載されている天然塩を使いましょう。
また、どこのスーパーでも購入できる「にがり液」も扱いやすい商品です。
毎日口にする味噌汁やスープなどに数滴垂らしてマグネシウム不足を解消しましょう。
2023年2月 院長コラム ヒートショックについて(その2)
今回は先月に引き続き、ヒートショックを予防する方法をご紹介します。
①脱衣所と浴室を暖かく
温度差があると、血圧が上昇します。脱衣所に暖房器具を入れて暖めておくことです。
②家族に声をかける
入浴中は血圧の乱高下による事故がおこるかもしれません。お風呂に入る時にはひと声かけて
おくことです。
③飲酒後の入浴をさける
飲酒によって血管が拡張し、血圧は下がります。その状態で入浴すると、余計に血圧の低下を
招きかねません。
④入浴前に血圧を測定する
特に高血圧の方、入浴前に血圧を測定しておき、普段よりも高ければ、時間をおいてから入浴
するか、その日は止めておくか臨機応変に対応して下さい
2023年1月 院長コラム ヒートショックについて
いよいよ冬本番の寒さが身に応えます。
ゆっくりとお風呂に入って体を芯から温めたいものですね。
ところがご用心です。ヒートショックに気を付けなければなりません。
ときには命にかかわることもあります。
今回はヒートショックの怖さとその予防法についてご紹介します。
急激な温度変化は体にダメージを与えるとヒートショックを起こす危険性があります。
実際、命を落とすこともある危険な現象です。寒い脱衣所から暖かい湯船に浸かった時や
暖かい室内から寒い廊下やトイレに行った時などによく起こります。
中でも、入浴中の心肺停止は65歳以上の方が全体の約80%を占めており、高齢者の方は
注意しなければなりません。
なぜ、入浴中が危険なのでしょうか。湯船に浸かると、血管は拡張しリラックス効果もあって
血圧は低下します。湯船から出ると血圧は上下しますが、熱いお風呂から出て寒い脱衣所へ
行くと血圧はさらに乱高下しやすくなります。
よって、心筋梗塞や脳卒中が起こるわけです。
当院では、「かかりつけ医」機能を有する医院として、機能強化加算を算定しております。
以下の取り組みを行っております。
・健康診断の結果等の健康管理に係る相談に応じます。
・必要に応じて、専門医師や専門医療機関をご紹介させて頂きます。
・福祉・保健サービスに係る相談に応じます。
・診療時間外を含む、緊急時の対応方法等に係る情報提供を行います。
・必要に応じて、受診されている他の医療機関や処方されている医薬品を把握させて頂くため、
お薬手帳のご提示やご質問をさせて頂く場合がございます。予めご了承下さい。
2022年9月より、木曜日の診療時間を以下のように変更させて頂きます。
木曜日
午前 8:30 ~ 12:30
午後 15:30 ~ 17:00
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
2021年10月1日より糖尿病専門医による糖尿病外来を開始致しました。
糖尿病でお悩みの方は、どうぞご相談下さい。
医師 渡辺 友紀恵(糖尿病専門医・認定内科医)
元東京渋谷・日本赤十字社医療センター糖尿病代謝科勤務